子どもの未来を支える小児歯科と予防歯科の最新知見【神戸臨床小児歯科研究会】
子どもの未来を支える小児歯科と予防歯科の最新知見【神戸臨床小児歯科研究会】

今回の講演から分かった重要ポイント
・小児期からの口腔機能の評価が歯並びの成長に関係する可能性がある
・予防と治療を分けずに考える包括的なアプローチが重要
・歯質を守るという視点は長期的な口腔健康の維持に関係する
こんにちは。
川西市の歯並び専門の歯医者、スマイルプラス矯正歯科の山本昌宏(歯学博士・日本矯正歯科学会認定医・アラインファカルティ)です。
2026年4月5日、三宮センタープラザ スペースアルファ三宮で開催された神戸臨床小児歯科研究会 令和7年度総会後講演会に参加しました。
今回は
特別講演
「子どもの輝く未来によりそう小児歯科の力」
講師:土岐志麻先生(全国小児歯科開業医会 会長)
座長:春木隆伸先生
講演
“Patient First”の視点から口腔環境の健全化と歯の延命を目指した新しい予防歯科医療
~歯科衛生士と共に実践するバイオアクティブ戦略~
講師:中塚 稔之先生
座長:岩田容子先生
総括:有田憲司先生
の講演を拝聴しました。
小児期からの口腔環境の考え方や、予防歯科の新しい方向性について多くの学びがありました。

子どもの成長発育と小児歯科の役割とは?
土岐志麻先生の講演では、小児期の口腔環境が成長発育に与える影響について幅広い視点から解説がありました。
小児歯科ではむし歯の治療だけでなく
呼吸
舌の位置
咀嚼機能
生活習慣
なども含めて評価を行います。
これらの要素は顎の成長や歯列の発育にも関係する可能性があり、早期からの観察や対応が重要であると感じました。
小児期は成長変化が大きい時期であり、適切なタイミングで口腔内の状態を把握することが重要です。
口腔機能と歯並びの関係について
臨床でも
口呼吸
舌癖
嚥下様式
などが疑われる歯列不正を経験することがあります。
例えば
上顎前突
叢生
開咬
などでは、環境因子の影響が考えられるケースもあります。
歯並びのみを評価するのではなく、背景にある要因も含めて考えることの重要性を改めて感じました。

歯質に着目した予防歯科という考え方
中塚稔之先生の講演では、バイオアクティブ材料を応用した予防的アプローチについて解説がありました。
S-PRGフィラー(ジャイオマー)は複数のイオンを放出する特性を持ち
酸の中和
再石灰化への関与
バイオフィルムへの作用
などが報告されています。
従来のフッ化物応用に加えて、歯質そのものに着目した研究が進んでいる点が印象的でした。
座長の岩田容子先生からも、ジャイオマー材料の特徴や臨床での位置づけについて整理された解説がありました。
むし歯になってから治療を行うだけでなく、歯を守る環境を整えるという視点は長期的な口腔健康の維持において重要だと感じました。

矯正治療における材料選択について
今回の講演では、S-PRGフィラー(ジャイオマー技術)を応用した材料についても紹介がありました。
S-PRGフィラーはフッ素をはじめとする複数のイオンを放出し、再石灰化への関与や酸性環境の緩和などが期待されている材料です。
当院では矯正用のボンディング材として、松風の「ビューティオーソ ボンド II」を使用しています。
この材料はフッ素の放出および再供給(リチャージ)能を有する光重合型矯正用接着材であり、ブラケット周囲の環境に配慮した材料設計がなされています。
矯正治療中は装置の周囲にプラークが停滞しやすく、むし歯リスクへの配慮が重要になります。
そのため当院では、従来の「ビューティオーソ ボンド」の頃から継続して使用しており、歯質への影響にも配慮しながら材料選択を行っています。
今回の講演を通して、歯質を守るという視点の重要性を改めて認識しました。

矯正専門医として感じたこと
臨床においても、むし歯の既往や修復治療の影響によって歯列や咬合に問題が生じているケースがあります。
今回の講演では
予防と治療を分けて考えるのではなく
口腔環境の管理と治療を並行して行う
という考え方が示されていました。
総括の有田憲司先生からも、包括的に口腔環境を評価する重要性について示唆がありました。
小児期から口腔環境を整えることは、長期的な歯の健康維持にも関係すると感じました。
予防歯科と矯正治療は別の分野のように見えますが、臨床では相互に関係していると考えています。

まとめ
今回の講演を通して
小児期からの口腔機能の評価
歯質に着目した予防的アプローチ
の重要性について学ぶことができました。
矯正治療においても、口腔環境の安定は治療経過に関係する要素の一つと考えています。
今後も新しい知見を学び、日々の診療に活かしていきたいと思います。
川西市・池田市・伊丹市・宝塚市・猪名川町・豊中市・箕面市などで
小児矯正、マウスピース矯正(インビザライン)などの矯正治療をご検討の方は、お気軽にご相談ください。
スマイルプラス矯正歯科では、矯正専門医が歯並びやかみ合わせを丁寧に診断し、患者さんにとって最適な治療方法をご提案しています。
なるべく歯を抜かない矯正治療(小臼歯非抜歯矯正)を希望されている方
他院で「抜歯が必要」と言われた方
他院で「マウスピース矯正」は難しいと言われた方
他院で「様子を見ましょう」と言われた方
も、一度ご相談いただければと思います。
矯正相談では、歯並びやかみ合わせの状態を確認し、現在の問題点や治療の選択肢について分かりやすくご説明しています。
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スマイルプラス矯正歯科
院長 山本昌宏
(歯学博士・日本矯正歯科学会認定医・アラインファカルティ)

