九州矯正歯科学会後に開催されたMOO勉強会 in 大分|矯正歯科医による症例ディスカッション
MOO勉強会 in 大分に参加してきました
九州矯正歯科学会後に行われた症例ディスカッション
こんにちは。
**川西市の歯並び専門の歯医者、スマイルプラス矯正歯科の山本昌宏(歯学博士・日本矯正歯科学会認定医・アラインファカルティ)**です。
2026年3月8日は、九州矯正歯科学会が終了した後に
MOO勉強会 in 大分 に参加してきました。
MOO勉強会は、
兼子先生(かねこ矯正歯科) が中心となって、約10年ほど前から毎年開催していただいている勉強会です。
兼子先生は今回開催された
第21回 九州矯正歯科学会学術大会の事務局長も務めておられました。
この勉強会は、日本非抜歯矯正研究会の総会とは別に行われる、いわば
スピンアウトのような勉強会
で、全国から矯正歯科医が集まり症例や研究についてディスカッションを行う貴重な機会となっています。
今回は九州矯正歯科学会終了後の
14時〜17時までの3時間
という短い時間でしたが、非常に密度の高い勉強会でした。
これまでは兼子先生のオフィスで開催していただくことが多かったのですが、今年は九州矯正歯科学会が大分開催ということもあり、
学会後に会場近くの別室を借りて開催
されました。
また、このMOO勉強会は
日本非抜歯矯正研究会の会員の先生方を中心とした集まりでもあります。
長く同じ勉強会で学んできた先生方が多く、
-
診断の考え方
-
治療哲学
-
使用する装置
なども、ある程度共通しています。
いわば
お互いの手の内を知っている間柄
の先生方ばかりです。
そのため、一般的な学会発表とは少し違った雰囲気があります。
気心の知れた先生方の集まりではありますが、だからこそ
普段の臨床の工夫や失敗、悩みも含めて率直に議論できる
非常に貴重な勉強会です。
そして、お互いの診断や治療の考え方が分かっているからこそ、
別の意味での緊張感がある勉強会
でもあります。
今回の発表は、以下の順番で行われました。
有本志織先生(有本矯正歯科)
有本志織先生からは
-
他院での再治療症例(下顎臼歯が近心傾斜しているリカバリー症例)
-
上下顎両側第二乳臼歯先天性欠如の症例
について発表がありました。
特に印象的だったのは、他院での治療後に臼歯が強く近心傾斜してしまった症例のリカバリーです。
傾斜した大臼歯をアップライトさせることは技術的にも難しく、治療期間が長くなることも多く、改めて
初期治療計画の重要性
を感じさせられる症例でした。
また、先天性欠損症例では、成長発育を見ながら長期的に管理することの大切さも示されていました。
郷家秀昭先生(ごうけ矯正歯科クリニック)
郷家先生からは
汎用3Dプリンターを使った矯正治療の現在
について発表がありました。
近年は比較的安価な3Dプリンターでも模型製作が可能になり、院内でのアライナー製作などデジタル技術の活用が広がっています。
一方で
-
模型精度
-
材料の歪み
-
廃棄物処理
など臨床で考えるべき課題も多く、非常に興味深い内容でした。
デジタル技術は非常に便利ですが、実際の臨床では
精度と実用性を見極めながら使うことが重要
であると感じました。
来田里衣子先生(O-Smile 矯正歯科)
来田先生からは
上顎両側第二小臼歯埋伏症例をShu-Expanderで治療した症例
が紹介されました。
埋伏歯症例では
-
スペースの確保
-
装置選択
-
歯の誘導方法
など、治療の順序が非常に重要になります。
Shu-Expanderを用いた症例は、埋伏歯症例に対する一つのアプローチとして非常に興味深い内容でした。
山本昌宏(スマイルプラス矯正歯科)
私からは
-
前日の有本博英先生の講演をオフィスのブログにまとめた話
-
構成咬合が取れる3級症例の2段階治療
-
成人のMSE症例
について発表させていただきました。
また、
Invisalign Palatal Expander(IPE)による上顎拡大の後、
Mandibular Advancement Occlusal Blocks(MAOB)を用いて下顎前方誘導を行い、
Invisalign Lens を用いた Virtual Care(VC)で経過観察を行った症例
についても紹介しました。
IPEによる拡大、MAOBによる下顎前方誘導、そしてVirtual Careによる遠隔モニタリングという、デジタル矯正を組み合わせた治療フローについてディスカッションすることができました。
竜立雄先生(RYU矯正歯科クリニック郡山プレミア)
竜先生からは
-
Twin Block症例と論文紹介
-
Mandibular Advancement(MA)症例
について発表がありました。
2級不正咬合では
下顎の成長を利用した原因療法
が重要であるという考え方が改めて示されました。
Twin BlockやMAをどのように使い分けるかという点は非常に興味深い内容でした。
有本博英先生(イースマイル国際矯正歯科)
最後に、有本博英先生から
MSEスライダーを利用したスーパージェット症例
について発表がありました。
この症例では、
MSEスライダーによる遠心移動を行った後、
ティップエッジプラスブラケットを用いて仕上げを行う治療
が紹介されました。
骨格的拡大と前後的改善を組み合わせた治療は、
Class II症例に対する非常に興味深いアプローチでした。
MOO勉強会を通して感じたこと
今回のMOO勉強会では
-
再治療症例
-
先天性欠損
-
埋伏歯
-
ClassⅡ・ClassⅢ症例
-
MSE
-
Twin Block
-
MA
-
3Dプリンター
など、多くのテーマについて議論されました。
共通して感じたのは、
複雑な症例ほど、長期的な視点で治療計画を立てることが重要
ということです。
また、装置の種類よりも
診断と治療哲学
が結果を大きく左右するということも改めて感じました。
短い時間でしたが、非常に多くの学びがある勉強会でした。
今回のような勉強会で得られた知見を、これからも日々の臨床に還元しながら、より質の高い矯正治療を患者さんに提供していきたいと思います。
川西市・池田市・伊丹市・宝塚市・猪名川町で
小児矯正、マウスピース矯正(インビザライン)などの矯正治療をご検討の方は、お気軽にご相談ください。
スマイルプラス矯正歯科では、矯正専門医が歯並びやかみ合わせを丁寧に診断し、患者さんにとって最適な治療方法をご提案しています。
なるべく歯を抜かない矯正治療(小臼歯非抜歯矯正)を希望されている方
他院で抜歯が必要と言われた方
他院でマウスピース矯正は難しいと言われた方
他院で「様子を見ましょう」と言われた方
も、一度ご相談いただければと思います。
矯正相談では、歯並びやかみ合わせの状態を確認し、現在の問題点や治療の選択肢について分かりやすくご説明いたします。
矯正のご相談はこちら
https://besmile.jp/contact/
スマイルプラス矯正歯科
院長 山本昌宏
(歯学博士・日本矯正歯科学会認定医・アラインファカルティ)

